60・70年代と言えば、ブルースロックが最高の年代。
ギタリストなら、誰しもが通る道ではないでしょうか。
あの時代は、かっこいいギタリストや伝説になったギタリストがたくさんいました。
もちろん、現在も現役でバリバリやっているギタリストもいます。
70年代ブルースロックと言えば、やっぱり「トリオバンド」が最高にかっこいいですよね。
この記事ではそんな、
を中心にご紹介したいと思います。
個人的な好みも入るので多少偏ると思いますが、60・70年代のかっこいいトリオバンドを知りたい人は、参考にしてみてください。
スリーピースバンドといえば60・70年代が最高!

なぜ70年代のブルースロックのトリオバンドは最高なのか。
それはインパクトがすごい。
そして当時から半世紀以上過ぎた現在聴いても、全く色褪せずかっこよさと当時受けた衝撃がそのまま残っている。
そんな特徴があると思います。
具体的にこんなところに、かなりの魅力を感じています。
最小限で分厚い音
スリーピースバンドと言ったら、名前通り3人組のバンド。
ほとんどが、
・ギター
・ベース
・ドラム
の編成。
ボーカルはバンドによって誰か1人(曲によっては違う人が)、もしくはみんなで歌うのが60・70年代ブルースロックの基本。
ブルースロックをやるのにこれが最小人数。
それでもって、音はどのバンドも分厚い音を出しまくっています。
本当に3人だけの演奏なの?
と疑いたくなるぐらい、分厚い音を出しているスリーピースバンドばかりです。
アドリブが魅力
なんと言ってもスリーピースバンドでぶちかます音が魅力ですが、それ以上に魅力なのがアドリブ演奏。
特にライブは最高すぎます。
同じ曲でもライブによって、テンポやリズムが違うものを演奏したり、その時のアドリブでどんどん変化したりするところも大好き。
その時のライブによって、一曲の
・演奏時間
・テンポ
・リズム
が違うところもスリーピースバンドの魅力です。
ギタリストからみると、
とかたくさんあります。
またスリーピースという最小限の編成だからこそ、自由度も高いのでアドリブがかっこいいバンドばかりです。
60・70年代有名なスリーピースバンド
60・70年代のブルースロックバンドはたくさんいますが、ここからは個人的に「カッコ良すぎ!」と思える
を中心にあげてみたいと思います。
ジミ・ヘンドリックス

まずはジミヘンことジミ・ヘンドリックス。
音楽に詳しくない人でも、1度は名前を聞いたことがあるのではないでしょうか。
彼のイメージと言えば、アフロヘアに右利き用のストラトを左で弾く姿。
ヒッピーの格好がとても似合いますよね。
彼はずっとトリオというスタイルで演奏をしていました。
マーシャルアンプのツマミは全てフルテン。
フィードバック音が出るぐらいの爆音で、ライブやレコーディングをしていたのは有名な話です。
初めて聴く人はライブ版から入るのはお勧めしません。
なんせ僕もライブ版から聴いてしまい、

周りが騒ぎ立てるほど何がすごい!?
となったからです。
ライブ版の音源だけ聴くと、
・ヴィ~ン
・ヴォォ~
・ハウリングの音
・ピッチが外れたギターソロ
とか、



なんで??
となってしまうんです。
映像でライブを観るとその答えがハッキリします。
これらの演奏では、
とか。
映像が入って、初めてその音源が理解できるということ。
この順番を間違えてライブ版の音限から入ると、ジミヘンの凄さに気づきにくいです。
またジミヘンは、爆音とか破壊とか燃やすとかのイメージが強いですが、ミディアムテンポのブルージーな曲やスローテンポの曲も最高。
歪んだストラトのボリュームを絞ったあの歪んでいるか歪んでいないか微妙なクランチ音で奏でるギターは、かなりの極上な大人の音。
そしてジミヘンって「ギターめちゃくちゃ上手いんだ」って気づかされます。


クリーム


クリームも有名なかっこいいブルースロックのトリオバンド。
詳しく言えば60年代後半に活動していたバンドです。
メンバーは3人とも有名ですよね。
- ジャック・ブルース
- エリック・クラプトン
- ジンジャー・ベイカー
クリームはアルバム版ももちろんいいですが、ジミヘンとは逆にライブ版が素晴らし過ぎる。
アドリブをしている演奏を聴いていると、思わず



おー!いぇーい
と叫びたくなるほどパワフル。
スピーカーからの大きい音では近所迷惑で聴けないので、ヘッドホンをして爆音で聴くと完全にその空間にトリップします。
3人のアドリブ演奏を聴くと、クリームのグルーヴ感の凄さがとても伝わります。
有名な「クロスロード」という曲にしても、後半の間奏の部分の3人の盛り上がりはかなり凄い!


ロリー・ギャラガー


ロリー・ギャラガーは、アイルランドの有名なギターリスト。
初期に組んでいたバンド「テイスト」では、クリームの前座をやったこともあります。
解散後はソロで活動しますが、ほとんどがトリオという編成。
途中キーボードが入る4人編成でやった時期もありますが、基本的にはトリオ編成が中心です。
個人的には、



ストラトでこんなに太い音が出るんだ〜!
と衝撃を受けた初めてのギタリスト。
彼の魅力をたっぷり伝えた記事がありますので、詳しく知りたい人はこちらをご参照ください。


BBA


伝説のギタリスト、ジェフ・ベックが組んでいたトリオバンド。
リズム隊は、バニラ・ファッジというバンドで活動していたティム・ボガートとカーマイン・アピス。
この2人のリズム隊はかなり強烈なパワーがあり、そのリズム隊にジェフ・ベックのギターが重なり最高のバンドでした。
しかし、活動期間は2年たらず。
それでも伝説のトリオバンドの1つには間違いありません。


グランド・ファンク・レイルロード


アメリカのトリオバンド。
ハードロックという人もいますが、ブルースロックを基本としたとてもファンキーな曲が多く魅了します。
レッド・ツェッペリンの前座をしたことがあり、これを機に知名度がグンっと上がりました。


SRV


SRVこと「スティーヴィー・レイ・ヴォーン」。
白人のギタリストですが、ブルース色がかなり強く彼のギターテクと迫力のあるボーカルが特徴。
トリオ編成での演奏は、アドリブが魅力で彼のギターテクもかなりすごい。
「Scuttle Buttin」というインストの曲は、誰もが一度は聞いたことがあるほど有名な曲。
速弾きもすごいですが、リズム感もすごく、自由自在に操るギターはライブ映像を見ると虜になります。
ジミヘンをリスペクトしていて、SRVが演奏するジミヘンの曲も魅力です。


Los Lonely Boys


70年代ではなく90年代から現在まで現役で活動するスリーピースバンドですが、70年代のブルースロック好きには間違いなく心に刺さるバンドです。
僕が初めて知ったのは、ある日服屋さんで買い物をしている時。
BGMで流れているのをたまたま聴き、1発でファンになりました。
店員さんに「今かかっているこの曲は誰ですか?」と聴きにいったぐらい魅力を感じました。
バンドメンバーは全員兄弟。
ハモリがとてもきれいな曲もあり、楽曲は完全に70年代のブルースロック色をガンガンに感じるので、知らない人は聞いてみてはいかがでしょうか。


JL&C


JL&Cは日本のトリオバンドになりますが、外せない存在。
JL&Cことジョニー・ルイス&チャーです。
僕が初めて聴いた時には全く訳がわからず、段々と彼らの魅力がわかってきたという感じ。
聴いたことのないようなコードが多く、メロディーも独特という印象でした。
でも段々とその魅力にハマっていきました。
気づけば、60・70年代の音楽に影響された3人ということにも繋がっていき、さらにファンになりました。


まとめ
70年代のブルースロックのトリオバンドは他にもたくさんいますが、ここで紹介したバンドやギタリスト達は1度は通ってほしい存在。
ブルースロックは、やっぱり現在にも影響を多く残した要素がたくさんあります。
またスリーピースという最小限の人数で、分厚い音を出すバンドは単純にカッコ良すぎますよね。
やっぱりブルースロックは最高です。



僕が大好きなロリーの名盤はこれ!
1曲目からいきなり6連ノリの曲で
ぶっ飛びます!!


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