昨日テレビを観ていて
「東アジア反日武装戦線メンバーの桐島聡容疑者の身柄を確保」
というニュースが飛び込んだ。
これを観ていて疑問を持った人も多いのではないでしょうか。
私は歴史には疎いので、とことん調べて分かりやすくまとめてみました。
昨日のニュースで浮かんだ単純な疑問
歴史に疎い私は、恥ずかしながらこのニュースをみて正直分からないことだらけでした。
当時爆破テロを起こしたメンバーの「桐島聡容疑者の身柄を確保」というニュース。
現在70歳になる男性で、癌で病院に入院しているとのこと。
所属していた組織が今から50年前に連続企業爆破事件を起こしていたこと。
桐島容疑者は当時大学生だと知って単純な疑問が湧いた。
今から50年前に大学生って相当エリートだと。
家も裕福でないと大学に行けない時代だったのでは。
ではなぜそんなエリートが、このような組織に入りあんな事件を起こしたのか。
分からないことだらけなので、1つずつ調べてみようと思う。
桐島聡容疑者とは
まずは桐島聡容疑者の全貌から1つずつみていきましょう。
桐島聡容疑者の基本情報
- 生年月日
1954年1月9日 現在70歳 - 出身地
広島県深安郡神辺町 - 1972年4月
明治学院大学法学部に入学 - 在学中に東アジア反日武装戦線「さそり」班に参加。
桐島聡容疑者は何をした?
1975年4月18日の夜に、東京都中央区銀座のビルにある「韓国産業経済研究所」の入り口ドアに爆弾を仕掛け、翌日の4月19日未明に爆発させた。
同年5月に全国指名手配。
手製の爆弾はどうやって作った?
同グループの薬剤師資格を持つ大道寺あや子が、勤務先から横領した薬品を使い製造。
後に主犯格となる大道寺将司と結婚。
桐島聡容疑者は何年逃げた?
約49年の逃亡。
警察庁が重要指名手配に指定する容疑者の中では、逃亡期間が最も長い。
逃走直前まで新宿区歌舞伎町の大衆料理店でアルバイトをしていたとされる。
事件後の5月に渋谷区内の銀行で現金を下ろしたことが分かっている。
その後広島県の実家に電話をかけ「岡山に女と一緒にいる」などと父親に伝えたのを最後に足取りが途絶えた。
桐島聡容疑者はなぜ今になって捕まった?
2024年1月に神奈川県鎌倉市の病院に入院。
最初は偽名で入院していたが、1月25日に病院関係者に「自分は桐島聡」と名乗り出た。
末期がんを患っており「最期は本名で迎えたい」と話しているとのこと。
連続企業爆破事件の容疑者2人が、現在も国外に逃亡しているとみられることから時効が停止中のため、桐島聡容疑者も同様に時効が停止中。
連続企業爆破事件とは
1974~1975年に海外進出企業などが標的にされた事件。
三菱重工や三井物産など12件の爆弾事件が相次いだ。
1975年4月の三菱重工ビル前の爆発では8人が死亡、約380人が負傷した。
東アジア反日武装戦線とは?分かりやすく解説
1970年代に爆弾テロを行った日本のアナキズム系の武闘派極左テロ集団。
アナキズムとは、国家や宗教など一切の政治的権威と権力を否定し、自由な諸個人の合意のもとに個人の自由が重視される社会を運営していくことを理想とする思想。
ウィキペディアより
狼・大地の牙・さそりの3つのグループに分かれ桐島聡容疑者はさそりに所属。前述の三菱重工ビル爆破事件は狼が起こした。
東アジア反日武装戦線はどうやって結成された?
1970年春に大道寺将司(後の主犯格)が法政大学在学中に結成した「Lクラス逃走委員会」が源。
大道寺とLクラス逃走委員会の主要メンバーが中心となり、その後「研究会」を結成。
この研究会では日本帝国主義がアジアで行なってきた悪行について集中的に学習し、過激な反日思想を増幅させていく。
その後反日運動のために「武力闘争をしなければならない」という考えに至り、事件に繋がっていく。
東アジア反日武装戦線の目的
東アジア反日武装戦線の目的は、
- アメリカの日本への原爆投下からの「被害」という意識から脱却すること
- 日本帝国主義による35年間に及ぶ朝鮮の侵略・植民地への「批判」に対して日本国民に伝えること
にあった。
これらの思想が、アジア諸国から利益を得てきた大企業を対象にテロを起こすことに繋がっていった。
三菱重工爆発事件の1カ月後には、東アジア反日武装戦線「狼」と名乗る犯行グループが声明文を出し、この爆破を
「日帝の侵略企業・植民者に対する攻撃である」
と宣言。
また鹿島建設が、
「戦時中に強制連行した1000人近くの中国人労働者が、過酷な労働や虐待などの犠牲者が出た」
ことに対して
『平和で安全で豊かな小市民生活を保障されている』
ことも訴えている。
「さそり」班による鹿島建設爆破事件を起こす。
東アジア反日武装戦線を分かりやすく知るために
東アジア反日武装戦線を知るキーワードは、「歴史」が大きく絡んでいますよね。
もっと知りたければ、これらのコンテンツを参考にするともっと理解が深まりそうです。
映画
東アジア反日武装戦線を追ったドキュメンタリー映画「狼をさがして」。
現在は上映されていなく、観れるコンテンツはこちらになります。
公式ホームページ→狼をさがして
本
東アジア反日武装戦線に関しての書籍は、数冊出ています。
まとめ
分からないことを調べていくと「歴史」が絡んでることが分かりました。
私自身歴史に疎いので理解するまで大変でしたが、1つ1つ調べていくともっと知りたいという興味がでてきました。
今回のニュースで知った「東アジア反日武装戦線」の存在。
調べていくうちに、当時のメンバー達の深い考えも分かり色々考えさせられました。
なんか歴史って分かってくると面白くなって興味が湧いてきますね。
これを機に、歴史の勉強を再度してみようかと思っている今日この頃です。
コメント